[NEW]総量規制に対応!借り入れ可能額をその場で診断。詳しくは⇒

知っトク!お金まるわかり

奨学金の返済、肩代わりします。

2016/09/30

突然ですが「人生の3大支出」って何だと思いますか?

ひとつは「住宅資金」です。分譲住宅を買うのはもちろん、長年にわたって賃貸住宅に住み続けるのも多くのお金がかかります。

もうひとつは「老後資金」。長寿大国・日本では仕事をやめてからの年数が長く、年金だけではやりくりが大変です。また現役で在職中に支払っている国民年金や厚生年金もこれに入ると考えていいでしょう。

そしてもうひとつは「教育資金」だそうです。大学への進学率が上がり、保育園・幼稚園から小中高、さらに塾、そして大学卒業までの資金は大変な額になります。

2人に1人が奨学金を受給

近年、大学の授業料が上昇しています。私立大学だけでなく国公立大学でも上がっており、筆者の友人(国公立大学OB)は「いまの授業料を見て、自分の時との違いにビックリした」と言っていたほどです。

そこで大学進学の際に「奨学金」を利用するケースが増えています。最も多くの学生に利用されている奨学金を運営している日本学生支援機構によれば、昼間部の大学生の奨学金受給状況は1996年が21.2%だったのに対し、2014年の調査では51.3%と大幅に増加(「学生生活調査」調べ)。つまり大学生の2人に1人が奨学金を受給しているのです。

奨学金には「給付型」と「貸与型」の2種類があります。「給付型」とは「返す必要がない奨学金」。民間企業や大学などが運営しているのですが、ざっと見ると自前の奨学金制度を持つ大学は私立の難関大学がほとんど。またある企業が運営している奨学金などは「在籍している高校」「進学する大学」がはっきりと指定されており「そうとう優秀な生徒だけ」が利用できる狭き門となっています。

給付型は大学や企業が運営、とご紹介しましたが、実は日本では国としての奨学金制度は「貸与型」。つまり「返済する必要がある」ものだけ。今年になってようやく文部科学省が「給付型」を予算申請した段階で、実現はまだ先になりそうです。

就職先が返済を肩代わり

ということは、奨学金制度を利用した学生の多くは「卒業してから自分で返済する」ことになります。

ちなみに日本学生支援機構が運営している貸与型の奨学金には「無利子型」と「有利子型」があります。審査の厳しい「無利子型」は元金だけを返済すればいいですが、それでも若い社会人には大変です。有利子型ならなおさらです。

そこでここ数年、「奨学金の返済を肩代わりする企業」が増えてきました。といっても「いったん立て替える」とかではなく「返済のためのお金」を給与に上乗せするなどの形で支給してくれるのです。

  • 来春入社する社員に月の返済額の半分を5年間支給
  • 勤続5年と10年の社員に、奨学金の残高に応じて上限100万円まで支給
  • 返済分を給与に上乗せ。社内面接を通過すれば上乗せは完済または退職まで続く

などなど。「我が社に入ってくれれば奨学金の返済は心配いりませんよ」ということですね。

大学や企業が運営している「給付型」がそうであるように、この「返済の肩代わり」の目的は「まじめで優秀な人材を確保すること」。そこには努力や成績等を評価される何らかのハードルが存在するので、狭き門であることに変わりはないのかも知れません。頑張っている若者を応援する制度がますます充実した日本になるといいですね!

知っトク!お金まるわかり一覧に戻る