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復興祈願!熊本城の「城主」になろう!

2016/11/25

4月の熊本地震により損傷した熊本城の復旧費用を募るため、今月から熊本市が「復興城主」の受け付けを開始しました。すると11月15日までに寄付をした人は1万3,000人に迫り、寄付金総額は1億8,000万円を超えたそうです。

もともと熊本市は1998年に熊本城の復元整備事業の財源として寄付を募る「一口城主」制度を創設しており、1口1万円の寄付で「城主証」を発行しています。「城主」になると天守閣内の芳名板に名前が記載されるなどの特典があり、2016年3月末までに約18億円の寄付を集めていました。

しかし、2016年4月に起きた熊本地震で石垣の約50カ所が崩落し天守閣を含む熊本城内は立ち入り禁止に。一口城主の城主証や城主手形などを行うことが困難となり、一口城主の受け付けを休止していました。

そこで熊本市は熊本城の復興財源を確保するため、改めて寄付を募る「復興城主」制度を立ち上げました。1万円以上寄付をした復興城主は、近くにある観光施設のスクリーンに名前が映し出されるようになる計画。地震の前に寄付を行った「一口城主」も対象となるそうです。

どの石をどこに積む?

城郭建築の粋を集めて見事に組まれた城の石垣が無残にも崩れてしまいました。仮に順調に復興費用が集まったとしても問題があります。それは「どの石をどの位置に積めばいいの?」ということです。

実はちょっと前に、たまたま城の石垣復旧に関するテレビ番組を観ました。それは東日本大震災で石垣が崩落した福島県白河市の「小峰城」の復旧工事です。

この小峰城は石垣の10カ所が崩落し、6カ所で石がせり出すなどの変形が発生。そこで白河市は落ちた7千個の石ひとつひとつに番号を振り、落ちた場所も記録したうえで一時撤去。さらにひとつひとつの大きさや形、色など特徴を正確に記録して「石材カルテ」を作りました。

石の特徴を把握したあと「その石がどこに積まれていたか」を知るすべはただひとつ。「崩落前の写真」でした。石材カルテと崩落前の写真を照合しながらどの石がどこに積まれていたかを根気よく照合していき、欠けてしまった石は再加工してほかの場所に。足りない分は白河市内から同じ質の石を採石して加工したそうです。

復旧工事の工期は2017年3月までの予定。きょうも工事は進んでいます。

熊本城主になろう!

熊本城では50カ所の石垣が崩れました。指折りの名城だけあって崩落前の石垣の様子を収めた写真が多数あること、さらに、たまたま熊本地震の前にNHKの人気番組「ブラタモリ」で熊本城が詳細に取り上げられたそうで、この時の映像も復旧工事に役立つのではないかと言われています。

石垣に角度をつけて敵の侵入を防ぐ「武者返し」が急勾配なことで知られる熊本城の工事は難しいと言われていますが、日本の技術と職人魂でいつの日か美しい熊本城の姿がよみがえることでしょう。

熊本城の復旧には石垣だけで350億円、全体では総額634億円かかると推計されており、工期も20年以上かかるそうです。微々たる力かも知れませんが、筆者も「復興城主」の仲間に入れてもらおうと考えています。

(熊本城「復興城主」に関する問い合わせは熊本城総合事務所 096-352-5900まで)

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