[NEW]総量規制に対応!借り入れ可能額をその場で診断。詳しくは⇒

知っトク!お金まるわかり

日本人の「エンゲル係数」が上がっています。

2017/04/07

「餃子日本一の街」などこのコーナーで毎年取り上げている総務省の「家計調査」。今回は同じ食べ物の話でも「食べ物代が生活費に占める割合」について検証してみましょう。そう、「エンゲル係数」のことです。

3月に発表された2016年の家計調査によると、家計の支出に占める食費の割合である「エンゲル係数」は「2人以上の世帯」で前年より0.8ポイント上昇して25.8%になりました。

これは1987年以来29年ぶりの高水準だそうで、その原因についてさまざまな分析がされています。

高水準で増加中

改めて「エンゲル係数」とは何でしょう?それは「消費支出」に占める「食料品」の割合。つまり式にすると、「食料費÷消費支出」ということですね。

分母である「消費支出」というのは「その世帯を維持していくために必要な支出」のこと。ここに税金や社会保険料、貯金などは含まれておらず「日々の生活に直接必要なお金」の合計を意味します。

その消費支出の中に占める食料費の割合は2001年には21%でした。しかし2014年には24.0%、2015年は25.0%、さらに2016年には25.8%といった具合に、ここ数年増え続けているのです。

高いのがいい?低いのがいい?

食料品は生きていく上で絶対に必要なため「削るのが難しい」支出。つまりエンゲル係数が高いということは「お金をほかに回す余裕がない」ことを意味し、「経済的に苦しい」と見るのが一般的。例えば第二次大戦中や戦後まもなくの頃、日本人のエンゲル係数は60%程度もあったそうです。

しかし、なんとなくですが「エンゲル係数が高い」と聞くと「たくさん食べる」とか「ごちそうを食べる」ような、ぜいたくなイメージもありませんか?

お国事情はそれぞれ

ということで主要国のエンゲル係数を見ていくと、フランスは日本とだいたい同じくらい。しかしイタリアは日本よりだいぶ高いです。それに対してドイツは日本よりかなり低く、アメリカはさらにその下なんです。

おいしくて高いお店もあるけど庶民の食卓は「そこそこ」のフランスと日本。大勢でごちそうを囲んでワインを楽しむイタリア。食事はいつも質素なドイツ。何でもあって安いけど、逆に「何でもいい」アメリカ…。

そんな大ざっぱなイメージにぴったり合った結果になっていますが、食材の購入環境も食品物価も外食事情も国によって様々なので、エンゲル係数で他国と豊かさを比べることはできないのかも知れません。

生活スタイルの多様化と消費税

ここ数年日本人のエンゲル係数が高くなっている要因として挙げられているのが「共稼ぎ夫婦やひとり暮らし世帯の増加(=弁当・惣菜・外食の増加)」や「高齢者世帯の増加(=教育費やローンなどがない分、食費の割合が高くなる)」など。確かに少人数での食事は割高になってしまいますよね。

さらに「消費税率の上昇」も原因として挙げられています。消費税は2019年10月から10%になる予定。食費が割高になりがちな現代日本のライフスタイルで、ほかの支出をどう節約していけるかが大事になってきそうです。

知っトク!お金まるわかり一覧に戻る