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運転免許の自主返納で数々の特典。でも…

2017/05/19

2016年4月、兵庫県明石市の明石署などが作る「市交通安全推進協議会」が、市内在住の70歳以上を対象に「運転免許証を自主返納すると商品券が受け取れる取り組み」を始めました。その結果、取り組み開始数日にして前年1年間を上回る人が運転免許を返納したそうです。

受け取れるのは市販の商品券5,000円分とバスかタクシーの利用券5,000円分。さらに「自主返納を勧めた人」もクオカード1,000円分(小学生以下は「こども商品券」3,000円分)が受け取れるそうです。

高齢者による自動車事故が後を絶たない今、こうした取り組みが全国に広がっています。

例えば香川県さぬき市でも運転免許証を自主的に返納した65歳以上の高齢者に「さぬき市共通商品券」や「さぬき市コミュニティバス回数乗車券」の10,000円分を交付。

福島県小野町では運転免許証を自主返納した70歳以上の高齢者に商品券20,000円分を交付。同町の商工会に加盟する約170店舗で使えるため、免許返納者と地元商店の両方にメリットがあると期待されています。

問題は高齢者の「足」

他にも同様の取り組みを行っている自治体は数多くありますが、ここまで紹介したものにも共通するのは「買い物ができる金券」か「バスやタクシー代の補助」が受けられるというもの。

筆者の父親も80歳を超えているためできれば運転はやめてほしいのですが、電車は通っておらず、本数も行き先もわずかなバスだけで日常生活の用事をこなすのは至難の業です。

たとえバスやタクシー運賃の補助がもらえるとしても、それが一時的なものだったり、継続的なものだったとしても持ち出し費用が多くかかってしまう程度の補助なら「生活できない」のが現実です。

高齢者の割合が多い自治体は、財政的にも苦しいところが多いというのが現実でしょう。コミュニティバスの整備も交通費の補助もお金がかかります。高齢者の事故を無くすことと、高齢者の生活を守ることの両立は簡単ではありません。

日常的な特典も充実

なお、この運転免許自主返納者への特典は行政からだけでなく、民間企業でもたくさん用意しています。

例えば東京なんかは引っ越し屋さんの割引とか銀行預金の金利優遇、ホテルディナーの割引、デパートの配送無料などなどかなり多彩です。

「さすが東京」と思うんですが、電車もバスも網の目のように走っている東京だったら、運転免許を返納してもあまり困らないのではないでしょうか。その点はうらやましいですよね…。

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